「待合室の手拭い」 三遊亭歌之介
熱狂的なファンを持っている三遊亭歌之介。九州では大人気の落語家。東京でも人気が出てきたようだ。
この落語家を知ったのは、都内の勉強会。講師がスライドを映し、その中に一瞬落語家の写真が写った。どういうわけでその写真を入れたかは覚えていないが、そのスライドが気になって、終了後講師に質問に行った。本来ならばその講演についての質問が多いのだが、私はその講演内容は全く覚えておらず、その落語家のことしか頭になかった。
講師は後で調べたら大学の大先輩。先ごろ亡くなったという訃報連絡が同窓会会報に載ったばかり。その講師が住所を教えてくれて、おもしろいテープがあるぞと言われた。さっそく連絡をしたら、すぐテープが送られてきた。歌之介の落語テープ。ほとんどが漫談。そこへ落語が数本入っていた。今思えば綾小路きみまろがサービスエリアでバス旅行者に自身のデモテープをあげて、それに発端で大人気漫談家になった。それと同じかしら。
九州訛りの漫談に近い落語。落語も何だか訛っている。最初はなんだこりゃという感じだったが、聞いているうちに面白いんだなあ。さっそく拙宅の落語会へ呼んだ。正直、どんな落語家かわからなかった。当時はビデオも撮っていた。笑った笑った。そのビデオを用事で来られなかった世話人に見せたらナマを聴きたかったと残念がっていた。
テープにおもしろいネタがあったので、あるところでパクッて私が落語のマクラでしゃべった。それを聞いていた方が後日、拙宅へ訪ねてきた。あのネタを何で知っているのかと言われたので、パクリと言っておいた。その方は九州出身で、当時地元で聴いたとか。今は娘が住んでいる当地に越してきたと言っていた。今度当寄席に本物が来演すると言ったら、ぜひ会わせてほしいといわれた。開演前にその方と歌之介が会った。感激していたなあ。これで寄席矢島亭の客が一人増えたと思ったら、それから2か月後、心筋梗塞で亡くなった。無念だったろうなあ。
その後、歯科大手の材料商社主催の勉強会に歌之介が来て、講演。また、九州の飛行場の売店には歌之介のCD等が売られている。一昨年鹿児島へ行ったとき、空港内の売店で見た。歌之介自身は鹿児島県出身。2度めに来演したとき、弟子を取り、その苦労話をしてくれた。最初内弟子で一緒に住んだが、家内の猛反対で通いにしてもらったそうだ。
とまあ、こんことをアホブログの載せようと思っていたら、読売新聞の「編集手帳」に歌之介のことが載っていた。日歯献金事件のことも、、、、トホホ。手拭いといっしょに載せますね。
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