フィリピンけ?
- 2012年03月18日
- ごじゃっぺ高座
栃木弁でフィリピン人ですかという意味。旧黒磯市では毎年10月の第3土曜日、日曜日あたりに「巻狩り祭」を行っている。といっても10年くらい前からやりだしたイベント。その昔、源義朝が那須平野を狩りで廻り、獲物を周りから追いつめて獲るという手法。そんな名残の地名が当地にはいくつかある。東小屋とか、、そしてたぶん源義朝もやったであろうという大鍋料理。その大鍋を御神輿に担いでわっしょいわっしょいと練り歩く。牛の肉の鍋、豚、鹿、熊もあったっけ。それを大鍋で作ってふるまう。飲食店組合では町興しとして巻狩り鍋をメニューのひとつにしている。残念ながら規模が年々小さくなってきているなあ。
そんな神輿をみんなで担いでいた時の話。一人、スタイル抜群で奇麗な女性がいた。ところがどうも日本語がしゃべれない。とっさに私の隣にいたスケベっぽいおじさんが「姉ちゃん、フィリピンけ?」と何度も聞いていた。女性のそばにいた男性が、韓国の方で、那須大学の留学生ですと答えていた。もう美人と見ればすぐフィリピンと考えるおじさんがいるんだなあ。当時市内にもフィリピンパブがいくつかあった。その常連さんかしら。
那須大学が華々しく開校し学生が集まったが、年々集まらなくなり、名前を宇都宮共和大学に換えて、学生は宇都宮校舎に行ってしまった。今はあの奇麗な校舎が残っているだけ。当初外国人を多く留学させて交換会をよく開いていた。中学の文化祭にも来て、檀上でひとりひとり国家を斉唱した。ところがお調子者の中学生たちが手拍子をし出した。こんな失礼はない。君が代を歌う時に、手拍子をするだろうか。あいの手にこりゃこりゃなんて言わないだろう。さすがに二人目の外人さんが歌う前に、たどたどしい日本語で、「皆さん、真剣に静かに聞いて下さい」と言ってから歌い出した。保護者のひとりとして恥ずかしかった記憶がある。
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