鯉のうま煮
- 2020年05月18日
- ごじゃっぺ高座
鯉の甘露煮ともいう。先日実家近くの鰻屋から「鯉のうま煮」を鰻といっしょに送ってもらった。鯉のうま煮は懐かしい。実家ではお祭りのとき、鯉のうま煮を振る舞った。母親は生きた鯉を仕入れて、台所で鯉の脳天を包丁で叩き、気絶させて輪切りにして煮た。内臓はそのまま、ウロコもそのまま。親戚へ行っても何かの目出度いときには鯉のうま煮を振る舞った。そうそう、地元の結婚式では定番料理。
長女が生まれたとき、鯉のうま煮を食べると母乳が出るということで、実家の親戚がたくさん送ってくれた。東京に居た時だ。家内は栃木人。鯉は苦手とのこと。しょうがないから私が全部平らげた。何だか私の胸が膨らんできたようだ。
栃木に住むようになり、鯉の話をしたら、どうも栃木人は鯉が苦手。ご近所の方の息子が長野県佐久出身の嫁を貰った。今長野市に家を建てて暮らしている。その実家へ顔をだすと、鯉を振る舞ってくれるそうだ。佐久も鯉料理が有名。毎回で閉口とのこと。
その昔、家内の親が辰野の実家へ来た。母親が張り切って鯉のうま煮を振る舞った。美味しいと云って一口手を付けただけ。まあ無理もない。食べ慣れていない。町内会旅行で会津地方へ行った。会津も鯉を食べるようだ。旅館でも鯉のうま煮が出た。皆さん手を付けず、私の処へ持ってきた。美味しいのねえ。内臓も美味しい。
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