隣は何を、、、
- 2012年02月16日
- ごじゃっぺ高座
神楽坂で暮らしていた時のこと。買い物から戻ったら、住んでいるマンションの4階の窓に警察官がハシゴをかけて登っていた。場所はちょうど401号室。その部屋だけ飛び出していてハシゴを掛けやすかったのかも。はて何だろうと401号室へ行った。ちょうど警察官が窓から入って内側からドアを開けたところに出くわした。独特のプーンといやな臭いがした。独居老人が布団の中で死んでいたのだ。娘が毎日電話をするのだが、ここ数日応答がないということで、警察に連絡をしたというわけ。住んでいたが、全く私たちとは交流がない。もちろん顔も知らなかった。
私は308号室。この階には訳ありの住人たちが住んでいて、挨拶だけはしていたが、皆さんいい方ばかり。そのうちの一人は有名な作家のなだいなだ氏。もちろんペンネーム。住まいは近所だが、事務所が私の暮らしていたマンションの同じ階だった。挨拶だけはしていた。拙宅と仲のいい管理人夫妻が、一応お線香を皆で上げてほしいと連絡に来た。その部屋に行ったら、隣の部屋からジャズが聞こえて来た。どうも普段お付き合いのない外人さんが住んでいるとのこと。ジャズを聞きながら、お線香をあげた。東京ってもんだなあ。
また管理人が来て明日の出棺を手伝ってほしいとのこと。親戚も少なく、男手がないので、ウチが頼みやすかったのかしら。で、当日時間にいったら集まったのはなだいなだ氏と私、それと親戚か。私となだいなだ先生が前を持ち、霊柩車へ運んだ。相変わらず隣からはジャズが聞こえて来た。二言三言なだいなだ氏としゃべったのかしら。独特の臭いがセーターに残った。
そのなだいなだ氏のハーフの娘がマンション入口の駐車場を使っていた。ある日、私は自分の車をそこへ止めて荷物を部屋に運んでいたら。狂ったようにクラクションを鳴らされた。ったくもう。軽く鳴らしても充分わかるのに、、、先日久々になだいなだ氏をテレビで見た。あれから長い年月が経っていると実感。私も人のことは言えない。
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