こちらは覚えていても、、、
- 2017年11月27日
- ごじゃっぺ高座
先ごろ、那須野が原ハーモニーホールで「寄席ハーモニー亭」が開かれた。出演者は古今亭菊之丞。ハーモニーホールでは毎年大ホールを使って新春寄席なるのもが開かれ、笑点メンバーの誰かが、毎年ご機嫌を伺いにやってくる。しかし田舎の客もバカじゃない。笑点メンバーなら喜ぶと思っているのかしら、、、なので最近は客の入りが以前と比べると減ってきているようだ。私も最近は聴きに行かない。
これに疑問を持ったハーモニーホールの職員が笑点メンバー以外でも落語家はいるわけだ。ハーモニーホールにあるもっと小さい部屋で落語会を楽しみたい。そこで落語家を紹介してほしいと頼まれた。第一回目なので寄席矢島亭にも来たことのある古今亭菊之丞を紹介した。彼なら話題性もあるし、品もああるし、上手い。拙宅でやったときも評判がよく、終わって打ち上げをして帰って行った思い出がある。
そこで菊之丞に連絡をして開催日を選んでもらったり、出演料、到着時間等、何度もメールで打ち合わせをした。決まってすぐに周知。評判がよく、もう開催日までにチケット売り切れ。会場である150名収容の交流ホールも満員札止め。主催者も嬉しい悲鳴。
さて、当日楽屋へ家内と伺った。NHKのアナウンサーの奥さんにお土産といって、名物のお饅頭を渡した。菊之丞はだれだ、こいつはというような顔をしていた。終わってからもまた楽屋へ顔を出し、またお声を掛けますねといって別れた。ふと疑問。菊之丞は私が仲介人ということを知っているのかしら。矢島という名前は知っていても、楽屋で名乗らず入って行った私を不審人物とみていたかもしれない。馴れ馴れしい奴めと、、第一、今年の5月場所、菊之丞が花道で着物を着て、相撲を見ていた。テレビに映ったのでさっそくメールしたら、後日返事が来て、あの後大手町ホール、浅草演芸ホールへ行き、忙しかったとか。そんな話しをハーモニーホールの楽屋でしたら、相変わらずキョトンとしていた。
そうか、私は菊之丞を知っていても、菊之丞にとって私は何百人の中の一人であり、拙宅で一回食事をしたぐらいで顔なんてすっかり忘れているかもしれない。妙に納得した次第。
ちなみに当日の出し物は天狗裁き、妾馬の二席。
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