夏目漱石 「こころ」読破
- 2017年09月08日
- ごじゃっぺ高座
高校時代に一度国語教科書で読んだことがある。確か「先生と遺書」という部分だったと思う。先生がどうして自殺をしてしまったかという論争?を国語の時間にやった。当時から読解力の無さがあり、国語なんてチンプンカンプン。校内テストでは後ろから数えた方が早い順位。しかし不思議なもので、全国共通テストとなると、国語は出来たんだなあ。思うに、高校の国語教師の考え方と私とでは波長が合わなかったかもしれない。教師の求めている回答と私の回答に隔たりがあり、その結果ひどい成績。だいたい国語で作者は何て言っているのかなんていう問はナンセンス。作者にしかわからないはずだ。
私の当時の感想は、先生が友人Kの彼女を奪ってしまった。それがどうも先生には良心の呵責があり、その責任を取って自殺という手段に出たのではないかと、、、普段成績のいい同級生はもっと別なことを言っていた。
さて半年ぐらい前、新聞かなにかに「こころ」のことが載っていた。突然読みたくなった。不思議なことに家にその本があった。読みなおしたのは40年ぶりかしら、、、上、先生と私 中、両親と私 下、先生と遺書。高校時代は「先生と遺書」しか読んで無かった。そうかまだこの前に上と中があったのか、、、
中の最後の方書いてあった。主人公の私が実家に戻って父親の危篤の場面に接している。そこへ先生から分厚い封書が届いた。パラパラと読んで、最後のページに私は自殺をすると書いてあった。びっくりして親父を放って、急いで電車に乗り、先生の住んでいる東京へ向かった。その車中に読んだ内容が、下 「先生と遺書」 まあ長かった。これだけの文章を封書に入れて送るなんて、いったい現実にありうるのかしら、、、
そんなことをチト考えながら、もう空いている時間に読んだ。まあ時間がかかった。難しい内容でほとんど細かい意味はチンプンカンプン。大雑把な流がわかった。終わって解説が二つ載っていた。冒頭、「こころ」は大正初期に朝日新聞に連載されたとか。そして当時の読者の質の高さには驚かされると、、、同感。ただその解説も難しく理解しがたい。ダメだこりゃ。
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