おを付ければいいってもんじゃない
- 2016年07月02日
- ごじゃっぺ高座
上京し、神楽坂の学生寮に入った。そこの大家さんはいかにもさっぱりしていて江戸っ子という感じがした。私が入った部屋は従姉妹が住んでいた場所。その従姉妹がよく言っていた。田舎から土産を大家さんにあげてもありがとうで終わり。東京人はさっぱりしていると、、、これが田舎だとお返し云々でかえって大変。私も実家からお土産を持って行ってもありがとうで終わり。
奥さんは関西の人らしい。アクセントが違う。その大家さんは、早稲田大学政経学部出身のインテリ。でも仕事は何してんだろう。いつも家でブラブラして、たまに便器が詰まればお掃除をするくらい。そうそう、下宿人が部屋を引き払うとき、徹底的に部屋掃除をしていた記憶がある。奥さんは、朝早くから廊下を雑巾がけ。そして寮生の食事を作っていた。ヒモかなあと寮生たちと噂をしたっけ。
さて、大家夫婦の息子一家は関西で暮らしていた。その子どもである二人の姉妹の孫は白百合学園小学校に通っていたので、大家夫婦が孫の面倒を見ていた。大変だ。寮生の相手もしないといけないし、、、
その親と離れて暮らす孫たちは寮生とも仲良くなっていた。案外いい経験をさせていたと思う。さて孫たちが学校から帰って来た時、その大家の奥さんが、「お宿題はあるの?」と聞いていた。たまたま部屋にいた私は聞こえてしまい、一瞬何だろうと思った。さすがに孫が「そんないい方おかしいよ」と言っていたっけ。
その昔、テレビ番組「歌って踊って大合戦」でのこと。司会をしていた林家三平が奈良県には「お」を付けてない様にと、、、、それを聞いていた小学生の私は三平の大ファンになった。今でもどの落語家が好きかと聞かれると、先代三平と答えている。
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