床屋の床の思い出
- 2016年03月02日
- ごじゃっぺ高座
もう50年近くも前のことかしら。今はないが、実家の近所に床屋があった。井上理髪店。床を張り替えたのか、椅子のあるところが綺麗な板になっていた。ちょうど待っていた時、小学生らしき者が順番に呼ばれた。その小学生はそこでくつを脱いで入った。店主が履いたままでいいよと言った。店の床半分が綺麗な板になっており、その子は脱ぐもんだと思ったらしい。やさしい子どもだなあと今でも覚えている。それを見ていた私は彼よりも学年が下。あいかわらずませたガキだなあ。
先ごろ、拙宅の医院の患者さん。レントゲン室へ入った時、スリッパを脱いだ。レントゲン室と診療室は床が違う。勘違いしたんだろうなあ。その場面を見て50年前の床屋を出した。フラッシュバックというのだろうか。でもフラッシュバックは本来悪い意味の体験を思い出すことだそうだ。この場合は何ていうんだろう。
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