ごじゃっぺ高座 ごじゃっぺミーハー巡り
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ごじゃっぺ高座

目玉焼きの思い出


 戦中戦後の食糧難の時代、サツマイモばかり食べていた人が、その後、サツマイモは嫌いになったという話。思い出しちゃうのかしら。私は飽食の時代に贅沢に育ったので、たまに食べるサツマイモは気にならない。でも体質のせいか、胸がやけるんだなあ。

 学生時代、最初に下宿をしたのは神楽坂から少し入った袋町。日本出版クラブの斜め前の賄い付きの学生寮。男女混合の寮で、従姉妹が短大を卒業し、実家の辰野に戻るというとき、私が上京し、従姉妹の部屋に入ることになった。部屋は京都の規格という狭い4畳半。他に部屋は3畳間も半分くらいあった。よくそこで暮らしたもんだ。机とか、食器、カーテンなど置いていった。外から見るとピンクのカーテンで知らない人は女の子が住んでいると思われたようだ。

 朝と夜、2食。夜は毎日違うメニューがでるが、朝はごはん、味噌汁、目玉焼き、おしんこ。これが毎日。基本的に日曜日祭日と夏休み、冬休み春休みは食事は出なかった。その時に下宿にいる場合は自炊出来る場所があるので、そこで作るか、外食になってしまう。最初、入った当時、珍しくて、ご飯がおいしく朝から目玉焼きで2膳飯。しかし、これが毎日だと当然飽きて来る。ある日、下宿の先輩が目玉焼きではなく、生卵でご飯を食べていた。理由を聞いたら、飽きたので交換してもらったとのこと。何だ、出来るんだ。下宿のおばさんに頼んだら、熱を通した卵がいいので、余りすすめないけどねと言って、しばらく生卵にしてもらった。これも飽きてきてまた目玉焼きにしてもらった。長年住んでいる先輩たちは自分でふりかけ等を持ってきて食べていた。

 今でもたまに目玉焼きを食べるが、何だか下宿を思い出し、懐かしい半面、飽きるなあと思うことがある。

 31人住んでいて、賄いが条件。その分もお金を払っている。他の大学へ行っている連中の中には、朝は講義がないとかで、ずっと寝ている学生もいた。だから、もう食べる人は決まっているので、全員の分の朝食は用意しておかない。ある日の早朝、すごい地震があった。それで下宿の連中が目を覚まし、いっせいに食事にきた。おばさん、慌てた慌てた。自分の家の朝食のおかずまで出して間に合わせた。懐かしい思い出。

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