お悔やみは苦手だけど
- 2015年04月14日
- ごじゃっぺ高座
避けて通れないなあ。3歳ごろだったかしら。いっしょに暮していた祖父が亡くなった。棺桶に入れるシーンだけが目に焼きついている。厳密にいえば祖父ではない。でも血は繋がっている。まあ、くわしいことはいづれということで、、近所のおばさんが破傷風で亡くなった。母親と顔見せに行った。布団の中で横たわっている。そのシーンも覚えている。何歳のときだろう。就学前かな。そこの二人兄妹とはよく遊んだ。
中学3年になった時の親父の葬式。親父の葬式には隣組が活躍した。そのころからお葬式を意識し始めた。隣組のお葬式にはよく手伝いに行くようになった。家には母と私だけ。兄たちは東京で学生生活。葬式には段取りというのがあるんだなあ。大学入試に上京する3日ぐらい前、隣組で不幸があり、順番で墓堀。それも手伝ったことがある。当家から墓へ酒と食べ物が届く。それが半端な量ではなく、いっしょに墓を掘ったおじさんが当家の使いを叱っていた。墓から残りを持って帰るのは縁起が悪いそうだ。常温酒がうまかった。酒の味を覚えた瞬間。
学生時代に学長が亡くなり、学年代表で青山葬儀所へ行ったこともあったっけ。また同級生の親が亡くなり、葬儀に出席。そのとき、お焼香で極度の緊張状態の中、火の方へ指を突っ込んで大声を出す一歩手前というヘマをやった。遺族席から失笑が、、、たまたま似たようなシーンが「男はつらいよ」であった。思い出しちゃうよ。ジュリーと田中裕子が出演した映画。それがきっかけで映画と同じように実生活でも二人が結ばれる。ザ・ピーナッツがかわいそう。でもあのザ・ピーナツは絶頂期に引退したわけだ。引き際が綺麗。先ごろの張本のカズ引退発言を偶然テレビで見た。わかるような気がするなあ、なかなか引退できず、現役を続行している姉妹がいる。見ていて少々気の毒になる。もう十分稼いだから姉妹より終いにしろよと言いたくなるよ。
新婚時代を過ごしたマンションでの独居老人の死。付き合いはなかったが、管理人に拝み倒されて棺桶を霊柩車に運ぶ役を仰せつかった。いっしょに担いだのは先ごろ亡くなった作家、なだいなだ氏。そう同じマンションに事務所があったのだ。
当地へ越してきて隣組のお葬式の手伝いは何回しただろう。あるときは葬儀委員長もやった。長老たちに教えを請うわけだが、その長老たちも忘れちゃうんだなあ。葬式の接待も長老たちは話がうまい。亀の甲より年の功とは美味いことを言ったもんだ。そうやってまだまだ若輩者の私も覚えていく。
付き合いが増えるとお葬式の出席も増える。しょうがない。明日は我が身。
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