花押し売り婆さん
- 2012年01月11日
- ごじゃっぺ高座
昨日は当地の花市。昔は活気があったとか。即生活に結びついており、その日まで店は休みだったそうだ。古老の話。今は便利すぎて、規模も縮小。また子どもたちも出店に興味もないみたい。子どもは少ないし、、、花では苦い思い出がある。
何年前だろう。日曜日に一人ボケーっとしていたら、チャイムがなった。知らない婆さんが鉢植えをいっぱい持ってきて買ってくれとのこと。見たら台車を引っ張って来て、鉢植えがいっぱい載せてあった。間に合ってますと丁寧にお断りして、リップサービスとして「その時は考えておきますから」といったら、帰って行った。しばらくしたらまたやってきた。近所の家の名前を出し、そこの方が矢島歯科は買ってくれるからといったからまたやって来た。それに考えておくといったので売りたい花もあったが、売らずに残しておいたとか。困っちゃって、丁寧に断ったら年寄りをいじめるなと言われた。あなたが考えておくと言ったので、その分を取ってあるとのこと。玄関に新聞をしいてそのうえに座り、周りに鉢植えをいっぱい置き出した。
じゃあひとつでいいですといったら、二つじゃないと困る。二つで3000円と言われた。こっちも鬼になって絶対ひとつ。なんでもいいですといったら「100万ドル」というわけのわからない鉢植えを出した。1500円。
その婆さん、今度はN歯科医院へ行くと言い出した。すぐ近所の歯医者。歯科医師会に入っていないので、顔は全く知らないし、200%お付き合いはない。そんなとjころへ行って、矢島歯科から来ましたなんて言われたら、N歯科も迷惑千万。とっさに嘘をついた、そこに歯医者があるんですか、知らなかった。そしたら婆さん、真顔になってこんな近くにあるのに知らないのかだって。あきれた顔をして帰って行った。
後日近所で花売り婆さんの話題で盛り上がった。茨城から来た行商らしい。そしていろんな家に行って、誰それに紹介されたから来たという台詞。これは真っ赤なウソ。言葉巧みとはこのことだろう。断り方も教わった。相手にしちゃあいけないとのこと。どうしても帰らなければ、さっさと部屋の戻るのがいいらしい。最期の手段は警察に言うぞ。あれから来ないなあ。捕まったのかな。
例の「100万ドル」下駄箱の上に置いておいた。見るたびに腹が立ってきた。ほどなくして枯れた。
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