あなこさ入れて
- 2015年02月18日
- ごじゃっぺ高座
また神楽坂の思い出で申し訳ない。先週も上京。駐車場は飯田橋ラムラ。私にとって便利のいい場所。都内で暮らしている子供たちも集まりやすい場所なのだ。食事は神楽坂。青春時代、新婚時代を神楽坂で過ごしたので懐かしい。でもそれだけではない。便利なのだ。どこへ行くにも、、、矢島家にとってすべての道は神楽坂へ通じていると言っても過言ではない。
いつものように散策。毘沙門天お参り。ったくもう、いつ行っても同じなのにと思うかもしれないが、何だか落ち着くんだなあ。毘沙門天を通り、少し行くと左へ入る坂道がある。今はりっぱな名前があるらしい。その坂道を少し上がると袋町。最初に下宿をしたところ。その下宿をした古い木造建築だが、残念ながら数年前火災に会い消失。今はマンションになっている。お金があったらまた住んでみたい。
左へ入るカドに「鮒忠」という料理屋があった。今もあるが、何だか名前が変わっているようだ。詳しくは調べておきます。その「鮒忠」で学生時代皿洗いのアルバイトをやった。その縁で毘沙門天で落語研究会の落語発表の後、遅くに打ち上げで使わせてもらった。店長さんや板さん、従業員の方たちに感謝。
さて皿洗いをやったり、串に鳥を刺したりするバイト。皿洗いはおばさんといっしょにやった。そのおばさんが東北地方出身で、言葉の節々にコという表現を使う。一番記憶に残っているのは、「そこの穴こさ入れて」と言われたこと。だいたい言っている意味はわかる。ちょうどいつも読んでいるビッグコミックという雑誌で「のたり松太郎」を連載の最中。そこに田中君という新弟子の相撲取がいて、その田中君が秋田出身という設定。その田中君もセリフにコという表現を入れる。微笑ましかったなあ。正しい日本語は何だろう、、、という質問はナンセンス。東京言葉、いわゆる標準語が正しいわけじゃない。東北弁も正しい日本語、鹿児島弁も、、、そんな話を中学の国語の先生が話したのを今でも覚えている。
その皿洗いのおばさんにアンちゃん、幾つ?と聞かれたので二十歳と答えた。そしてもうちょっと背が伸びればなあとボケをかましたら、大丈夫、まだまだ大きくなるよと言われたっけ。嬉しかったけど、伸びなかったなあ。あれから40年体重は増えたけど、、、
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