上田馬の助が亡くなった
- 2011年12月22日
- ごじゃっぺ高座
プロレスは面白かったなあ。でも今はほとんど見ない。力道山の時代から知っている。アメリカ人ってやつは悪者が多い。反則ばかりやっている。その点日本人レスラーは紳士である。信じちゃったよ。でも大人になるに従って、いや待てよ、あれは演技かっていうことがわかって来た。そういう目で見るのも楽しみのひとつであった。
日本の悪役レスラー上田馬の助。すぐ場外乱闘でいまいちおもしろくなかったなあ。得意技は反則攻撃。でもあのキャラクターは立派。交通事故に遭ってずっと療養中はお気の毒。いつもいっしょのタイガージェットシンがよかった。後年年をとったせいかそれなりのファイトになったが全盛期はおもしろかった。
伊勢丹デパートの前でアントニオ猪木と乱闘したという話。あれはシナリオがあったとか。当時の賠償美津子夫人の絶叫もよかったそうだ。さっそく国際プロレスもマネをして、札幌巡業で「すすきの路上乱闘」というシナリオを作ったそうだ。ところが外人レスラーと日本人レスラーがはち合わせする場所を間違えて、双方寒い中ずっと待っていて風邪をひいたとのこと。ミスター高橋の暴露本に書いてあった。
昭和５７年ごろかしら。京王プラザホテルで大学の同級会があった。ロビーに上田馬の助とタイガージェットシンがいて、ボーイと何やら話していた。タイガーがひとりになったときチャンスとばかり、サインをもらいに行ったらダメだと言われた。そのことをそばにいた同級生に話したら、俺はインドの言葉がしゃべれるからとわけのわからないことを言って、やつがサインをもらいに行ってくれた。タイガーはＵＷＡチャンピオンと書いてくれた。もちろん英語。後日その友人から電話があり、タイガーは悪いやつなのか、だったら最初にいってくれよと言われた。彼は全くのプロレス音痴。知らないということは恐ろしい。
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