医者が病気になってわかること
- 2013年08月24日
- ごじゃっぺ高座
高校時代の友人に何人か医者がいる。その中の一人が病気をして入院をした。といってもかなり前の話。もう一人の医者も確か、母校の大学病院へ入院した。これもかなり前の話。二人とも今は元気でたまに会って飲んでバカッ話。私はこの友人たちに世話になったこともあるし、逆に友人たちも治療にやってくる。
この二人の医者に共通しているところはやさしいということ。こういう態度で患者さんに接しているのかと私自身もとても勉強になる。やはり自分が病気になって患者さんの気持ちがわかったのかもしれない。
先ごろ、マスコミにたまに出る同級生のことが歯科商業雑誌に載っていた。同級生同士で結婚し、義父も歯医者。歯医者の世界は狭いのだ。結婚当時、義父が上下総入れ歯でびっくりしたそうだ。いっしょに食べていて気が付かなかったとの事。義父が入れ歯経験者なので、入れ歯治療はかなり丁寧にやっていたとのこと。私も若いころ世話になっていた歯医者も上下総義歯だった。よく食べに連れて行ってもらったが、噛みきれないような硬い肉もけっこう食べていた。あるとき、その院長と従業員たちとホテルで食事会。コースの肉があまりにも固く、その院長が怒りだした。「本日出した肉を全部袋に入れて持って来い。犬のえさにする」と言い出した。さすが戦争経験者は違う。入れ歯治療もそばで拝見したが、患者さんの言おうとしていることが院長には以心伝心で勉強になった。
その院長も同級生の義父も今の私と同じ年齢。昔の歯医者は自身も入れ歯という輩が多かった。私は全部自分の歯。同級生で総入れ歯は誰もいないと思う。だから正直、入れ歯の患者さんの気持ちがわからない。そんなことを言っていたら、とても男性の産婦人科医は無理だ。これはもう勉強するしかない。
コメントを残す