合格電報
- 2013年04月15日
- ごじゃっぺ高座
大学合格したときは、学校まで発表を見に行った。落ちた大学もいくつかあったが、確か見に行ったと思う。合格電報というアルバイトがあった。神楽坂の学生寮にいたとき、下宿の有志で上記のバイトをすることになった。中央大学二人、早稲田大学一人、そして私の計4人。
場所は東西線神楽坂駅の一つ先にある早稲田大学。初めて行った。試験の日、朝早く行って大隈講堂で場所取り。パトカーが止まっていたのにはびっくり。試験の前に電報予約する受験生もいたり、終わってから予約する学生もいたり、、、。住所と電話番号を書いてもらった。いくらだったっけ。
そこでバイトをしていたら、高校の同級生で早稲田大学へ行った仲間数人とばったり。世間は狭い。その友人が受験生が申し込んでいるところを見て、出身は長野県なの?と聞いていた。市外局番が諏訪だった。
親といっしょに受験に来た学生もいた。その親のほうが興奮していて、学生証を見せろと詰め寄った。仲間の早大生が見せて納得。でもこれって変じゃないかしら。べつに早稲田大学が経営している合格電報ではない。まったくの素人集団の集まり。
呼び込みがすごい。私は苦手なので高校時代の学生服を着てただ黙って机に座っていた。それでけっこう受験生が集まった。私の出身高校の校章はペンが二つ交わっている。慶応大学と似ているとのこと。ある受験生が私の学生服の校章を見て、本当は慶応大学が第一志望なんですよといって、合格電報を申し込んでいった。桜散るではなく、稲門遠しなんて書いて電報を送ったっけ。
受験生の親から早稲田系列の高校の発表も見に行ってくれと頼まれた。断りきれず見に行った。残念な結果で公衆電話から連絡した。
何日かやったが、曇りの日が多かった。それで学校へ行ったら、日に焼けたねなんて同級生に言われたっけ。いいお金になった。でも今思えば責任のあるバイトだ。合格発表を見に行ったら、番号がいっぱいあった。こりゃ全員入学かと思って調べたら、ほとんど落ちていた。早稲田大学は難しい。
今は合格電報ってあるのかしら。聞かないなあ。懐かしい思い出。
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