クレーム大歓迎
- 2011年12月10日
- ごじゃっぺ高座
もう開業して何年になるだろう。自分なりのデザインの希望を出して設計士と相談。懐かしい。理想の診療室が出来た。ところが使っているうちに不都合が起きて来た。当時は車椅子の患者さんが来るという想定はなかった。ところが開業後、ほどなくやって来た。医院玄関まで階段なので皆で持ちあげた。これじゃいかんということで大工さんにスロープを作ってもらい、今は2代目のスロープ。
最近開業する歯医者はそういったところを考えて設計していると思う。一昨年、ある患者さんに玄関でスリッパに履き替える時、ここに手すりがあればいいねと言われた。気が付かなかった。急いでまた大工さんに頼んで付けてもらった。その患者さんが恐縮していたのを思い出す。
先日またある患者さんが入って来て受付に何か言っていた。後で聞いたらドアが重いので開けてほしかったとか。その日の受付もいつも玄関を注意していたが、たまたま目を離したすきにこの患者さんがやってきた。この患者さんは24時間酸素吸入をしている。自分で酸素ボンベをキャリアに載せてやってくる。階段も自分で上がってやってくるので気にもしなかった。そう言われてみると、かなり痩せていて力が出ないそうだ。このドアのクレームは初めての経験。ドアのことは想定外。
たぶん今までにも声には出さなかったが、開けづらくて苦労した患者さんもいただろう。いい勉強をさせて頂いた。健常者の発想で障害者のことを考えていた。反省。
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