ごじゃっぺ高座 ごじゃっぺミーハー巡り
  • 0287-65-2830
  • 〒329-3153
    栃木県那須塩原市大原間403-6
    那須塩原駅東口徒歩3分
  • 診療
    時間
    日祝
    9:00

    13:00
    14:30

    18:00
    ※土曜日の診察時間は17:00までとなります。
    ※木曜日は不定休です。
  • 設備
    駐車場4台完備
    車いすの患者様スロープ完備

ごじゃっぺ高座

金を稼ぐということは


初めてのバイトは高校一年の春休み、この場合は2年進級前の春休みというのかしら。親父が中学3年の時に亡くなったので、家は火の車。ナントカしなければという感じがあった。当時は純粋だったんだなあ。

バイトは叔父が工場長をしていた菓子工場。そこはビスケットが有名。といおうか、それしかなかったのかな。配属されたのは、ミックスビスケットを作るところ。なんてことはない。ただいくつものビスケットを一つの大きな窯にいれ、それを手で混ぜて袋に詰める。今思えば、けっこう偏った種類の袋があったかもしれない。それだったら、種類ごとの枚数を予め取っておいて、それを袋に詰めれば、平均にミックスビスケットができる。そういう発想が当時なかったなあ。

とにかく単調な仕事。もう逃げ出したかった。いっしょに働いていた作業員はA君。彼は学年はいっしょだったが、今でいう特別支援学級に行っていた子。当時は特殊学級っていっていたっけ。今思えば嫌な言い方だ。小学校、中学と一緒だったが、中学に入り、私のクラスに配属された。でも普段は上記のクラスにいた。遠足、修学旅行など、学校の行事では私のクラスへ戻り、行動を共にした。私はルーム長をやっていたので、担任から面倒を見るようにと言われた。A君は当時からよくしゃべり、いっしょに行動しても飽きなかった。

その菓子工場で再会したわけだ。ミックス部門には、ほかにもパートのおばさんたちがいた。A君はその工場では人気者。お昼は工場内の食堂。そこでA君の行動が今でも目に焼き付いている。一緒に座って食事をとる。A君が茶碗を持ってきて、私におしゃべりをしながら、最初にヤカンから私にお茶を注ぎ、自分の茶碗にお茶を注いだ。その一連の作業が全く自然。家では上げ膳据え膳の私だったが、A君の行動を見て、自分がとても恥ずかしかった。

私自身、そういう経験をしてから、他人様と食べる食事や宴会のとき、自然と気配りをするようになった。と思っているのは私だけかな。例によってタイトルからまた大きくそれてしまった。その単調な仕事を1週間やったわけだ。朝8時から5時まで。それでバイト代をもらったが、お金を稼ぐということは大変だということを知った次第。今でも自分だけのことなら、些少の金額でも我慢して使わない。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です