学芸会の役者
- 2012年10月27日
- ごじゃっぺ高座
小学校時代、毎年クラスごとの学芸会があった。一学年4クラス、5年から分校の児童も加わるので、5クラス。いったい全部で何クラスあっただろう。でも毎年一学年の中から一クラスが出て発表していた。6年あるので、6つの演目がでる。学芸会とは児童演劇のことなのですよ。今は聞いたことないなあ。やってんのかしら。
一年生の時は、確か桃太郎だったと思う。お爺さん役の人物の姿をうっすら覚えている。3年生の時は私のクラスになった。担任がいうにはクラス全員舞台に載せる演劇にすると張り切っていた。私はすぐビビーンと来た。というのは、他のクラス、上の学年の演劇を見ていて、役者は数人ほどで舞台に立てない児童の方が多かった。まあ、みんなでバックの絵を描いたり、何かどうかやらせたかもしれないが、練習の時、出番が元々なく、廻りで見ていた児童の姿が気になった。担任もそう思ったのかもしれない。
クラスの出し物は「花祭り」 ストーリーは全く記憶になし。ただ担任がセリフを全部覚えてこいと土曜日に台本をクラス全員に渡した。バカ正直な私はびっくりして友達の家へ行って、いっしょに暗記した。月曜日がその試験。所詮無理な話。月曜日に配役の発表があった。私は蜘蛛の親分。女性は花になり、それも数種類の花の役。思い出すと、頭には段ボール紙で作ったような蜘蛛の足をつけて、いつも着ていた黒いジャンパー姿で、タンバリンをたたきながら舞台に出てそれぞれ花の名前を聞く。リーダーらしき女性が、アネモネと答えると、あとに控えている5人くらいの女の子たちが、続けてアネモネ、1,2,3,4,5、と手を上げてこたえる。そうやってクラス全員にセリフを言わせた。担任も考えたもんだ。そのアネモネというセリフだけは今でも覚えている。
とまあ、こんなことを書きながら、アネモネっていう花あるのかしら。今広辞苑を調べたら本当にあったよ。学芸会は50年近く前のこと。とにかく全員舞台に上がらせるという担任の言葉、忘れられないなあ。
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