舌小帯異常
- 2012年09月26日
- ごじゃっぺ高座
ぜつしょうたいいじょうと読む。舌を上に上げるとスジが見える。それがなければヘビみたいに、舌がペロペロ出て来る可能性がある。またそのスジが短いと今度は舌が動きづらくなり、発音、食事などに障害が起きる。専門用語では舌小帯という。大学で教わったとき、小学校時代を思い出した。
低学年のとき、担任が話のついでに舌のスジが短いと舌の動きがよくない、、、伊那地方の言い方でいうと、舌(ゼツ、シタ、ベロ)のことをヘラという。ヘラを見せろといって、ハサミを持ってクラスの中を廻った。短い人は切るとのこと。今思えば冗談だったかもしれないが、当時はびっくりして、もし切られたら痛いだろうなあと思った。逆にハサミでチョンと切るだけなのですぐ終わるとずっと思っていた。怖かったなあ。大学の講義で舌小帯異常の手術方法の話を聴いてびっくりした。当時本当にやれば傷害事件だよ。のどかな時代だったなあ。
ヘラという表現。東京では通じない。もちろん大学病院でも伊那地方の独特の表現、うっつく、ヘラ、と言っても患者さんにはチンプンカンプン。うっつくは背中を背もたれに付けるという意味。となりで診療をしていた先輩にどういう意味って聞かれたなあ。当地栃木でも宇宙人しか使わないような言い回しがある。ま、それはともかくとして、、、八王子の歯科医院に勤務していた時、ある患者さんが、ヘラの廻りが痛くて、、、という表現をした。ご出身はどちらですかと聞いたら、松本とか、、、そこでもそういう言い方をするんだな。長野県だなあ。
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