ごじゃっぺ高座

　グルメ番組はたまに見る。私は外食は苦にならない。でも根が卑しいのか、美味しい味を知らないのか、何だって美味しく食べることができる。もちろん苦手なのもあるが、ほとんどOK、しいて言えば牛乳か、、、これは嫌いではないが、時々身体が受け付けない。ちょっとずつ飲んで体質を変えているところ。

　その昔、グルメ番組で、ポッと出の若いタレントが、肉料理の味の説明に、肝心の肉を食べず、付け合わせの温野菜を最初に食べ、おいしいと言っていた。当時はそれでよかったかもしれないが、今なら厳罰もの。つい最近もタレントが何種類か料理を食べて、間髪いれず美味しいと言っていた。ウソっぽく聞こえてしまう。少し味わってからでもいいのではないだろうか。以前食いしん坊万歳に出演していた俳優が、本当に美味しければ、美味いという表現しかないと言っていた。だから、説明が難しいとのこと。これも以前テレビで見ていたのだが、森光子ともう一人若いタレントが出演したバラエティ。タレントが名物料理を食べた。そこで感想ということになり、隣で見ていた森光子が「おいしいだけじゃだめよ」と言っていたっけ。こりゃキツイなあと、そのタレントに同情した。

　私もいろんなものを食べて来たが、その味の説明となるとお手上げ。説明の上手なタレントも多い。酒場放浪記に出演している吉田類や土曜日の夜１１時半から放送している女酒場放浪記に出演している女性陣は説明が上手。その店に行ってみたくなるなあ。味の説明にパフォーマンスは不要。

　嫌いな物、思い出した。貝だ、以前それに当たってひどい目にあった。高級料亭の刺身なら貝も食べることがあるが、歯科医師会の宴会に出るような乾いた刺身のそばに付いているような貝類は避けている。もうひとつ思い出した。アンコウの肝。以前は食べられたが、近頃はお腹がゆるくなってしまう。どうしてだろう。嫌いな味ではないが、身体が受け付けなくなって来たようだ。ある結婚式でフォアグラが出た。これも調子に乗って食べて夜中にひどい目にあった。ようするに高級食材は私の身体には会わないということだ。残念。ウソだと思うなら、食べさせて下さい。