庵主さんちのサッチャ
- 2012年06月26日
- ごじゃっぺ高座
今回漢字を探して上記の表現にした。そうか、こういう字だったのか。尼僧の言い方。その昔、実家の裏には「あんじゅ」さんが住んでいた。今は空き家。そしてサッチャという女の子がいた。子どもの私は、生まれた時からそういう環境で育ったので、何とも思わなかった。本当にいいお姉さん。庵主さんの家には電話がまだなかったので、実家へ来てよく電話をしたり、また取り次をした思い出がある。終わってからよくお茶を飲んで行ったっけ。
サッチャは地元の高校を卒業し、叔父が所長をしているガソリンスタンドへ就職した。高校の時、確かそろばん大会で優勝し、新聞に載ったなあ。またいい縁があり、結婚をした。拙宅の親父とか、所長をしている叔父が結婚式で踊っている写真が残っている。あとで庵主さんが来て、結婚式の時はもう涙ばかり出ていたと話してくれた。今でも覚えている。庵主さんは長命だった。晩年、体調を崩し、入院した。その時お見舞いに家の者が行ったら、髪の毛が延びていて最初わからなかったとか。
そのサッチャが高校時代、実家へお茶を飲みに来た。話が結婚のことになった。ウチの親父が面白おかしく話をしていた。私も何か言わなくてはと、、一言余計なことを話してしまった。早く結婚しないと、子どもができちゃうよと、、、当時、ウブな私は、子どもは自然に出来るものだと思っていた。自然に出来る前に結婚するもんだと、、、、あの場面で家の者たちは凍りついたなあ。
実家へ帰った時、ガソリンスタンドへ寄ることがある。サッチャはまだ働いていた。お互い顔を見て変わらないなあと話す。ここ１０年以上も会ってないが、元気にしていることだろう。
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