ハチョー!!
- 2012年06月23日
- ごじゃっぺ高座
昭和40年度後半、空手ブームがあった。ブルースリーの映画が大ヒット。大学の空手部、少林寺、それと初めて知った部活、日本拳法部、人気があった。私は中学、高校と柔道をやっていたせいか、空手にはあまり興味はなかった。同級生たちの何人かはそういった部活に入っていた。 ブルースリーの影響か、変な声をだしていたなあ。ある輩は、手を出してみろと言ったので、手を出したら、突然締め上げた。本人は得意になっていたが、ストーリーのあるプロレスじゃあるまいし、実践には向かないなあと思った次第。
私が気になったのは、もう一人の輩が、例の「ハチョー」なんていう不自然な発生をして、よく教室の壁を蹴っていた。武道をするヤツがそんなことをしていいのかよ。廻りも白い目で見ていた。6年間いっしょに学生生活を送ったが、その輩とはあまり付き合いがなかった。最終学年の時、何かの飲み会で隣同士になった。そこで私が酔っぱらって、壁蹴り事件のことを言った。自分の家の壁を蹴るならいいが、学校の壁を蹴って云々と言ったと思う。そしたら、その友人が真顔になって聞き始めていた。その姿を覚えている。
ちょっとお灸が効き過ぎたかしら。でも反論するわけでもなく、すなおに聞いていたところを見ると、ヤツもヤツなりに反省したかも。その後、同級会に出席してもヤツは出てこないが、あの態度はりっぱだと今でも思っている。
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