今日は嬉しくもない誕生日
- 2012年05月25日
- ごじゃっぺ高座
その時の担任の顔を覚えているので小学校4年の頃かしら。一時期誕生会ブームがあり、その日に友達がプレゼントを持って訪れる。ある友人宅へはプレゼントに南極観測船ふじのプラモデルを持って行った。気配りのできない私は、別の友人の誕生日に、当時高級なバナナを持って行った。友人がそれを見て、俺はプラモデルじゃないのかと言われたっけ。私の誕生日には一人の友人がよっぽど嬉しかったと見えて予定時間より3時間も早く家に来ていた。そういったブームはすぐ終わってしまった。
担任から止めようという提案。呼ばれない人のことを考えろとのこと。気がつかなかった。昨今の何でも平等にはいささか異議を唱えるが、この時の担任の言葉は今でも覚えている。拙宅の子どもが小さいとき、誕生会に呼ばれた。止めろとは言わなかったが、あまりいい気持ちはしなかった。時代なのかな。私の子ども時代、誕生会っていう洒落た行事は、そぐわなかったかも。
自宅ではやってもらった。プレゼントはなし。夕飯のおかずは馬カツ。末っ子の私には、馬カツが小さくカットしてあった。実家はどういうわけか、豚ではなく、馬の肉をよく食べた。すき焼きも当時は馬の肉。つい最近まで、拙宅での私の誕生日は馬カツ。近所の肉屋へ買いに行くと、売れていないせいか、生は止めて火を通してくれと言われた。誕生日は冥土の旅の一里塚、嬉しくもない。
話のついでに上京して牛を食べるようになった。どうも高級というイメージがあり、初めて食べたら乳臭かった。今はポピュラーになり、逆に馬が高級になったようだ。
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