まぼろしのピアノリサイタル券
- 2012年05月09日
- ごじゃっぺ高座
遠縁で音大を出てピアニストになった方がいる。その方が上野のあるホールでリサイタルを開くことになった。これは在京時代の話。当時の住まいにその方の親父から電話があった。娘が発表会を開くのでぜひ聞きに行ってほしいとのこと。その遠縁の親父の存在は母親から聞いたことがるが、娘が音大を出てピアニストなんて初耳。ついてはチケットを送るからということでペア券が後日届いた。枯れ木も山のにぎわいで、サクラで客になるのかなと思った次第。いくら遠い親戚といっても招待券を頂くなんて正直有難迷惑。と思ってよく見たら、振込用紙がいっしょに入っていた。
親戚はほとんど長野県。で都内在住の私に白羽の矢が立ったのかしら。開催日は平日の夜。私は勤務医で遠くに通っていたので、そのために早退なんてのは無理。家内は子どもの面倒で無理。誰か聞きに行ける人を探したが、ちょうど友人たちは子育ての真っ最中。ましてや私の友人たちの中にピアノを聞こうなんていう殊勝なやつは一人もいない。結局誰かにあげた記憶がある。でその方に感想を聞いたら、忙しくて行けなかったとのこと。
そのピアニストの方は今では長野県の民放テレビで歌番組の審査員をしている。その方の親父は数年前に亡くなったが、親は大変だったと思う。
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