うなぎ屋の味がしみてるオヤジの手 №498
- 2013年01月16日
- ボヤキ川柳
根が貧乏症なので、うな重なんてものは食べたことがない。そういったメニューもある食堂へ入っても、つい安いものを注文してしまう。学生時代、部活の仲間と京都旅行をした。そのとき、昼飯に後輩がうな重を注文した。びっくりしたなあ。私は蕎麦。そんな私でもウナギの味にはうるさい。実家の辰野に小佐加というウナギ屋がある。たまにその店からウナギのかば焼きを買って家族で食べた。うまいんだなあ。今も実家に帰った時など、そこのウナギを食べる。小さいころからその店の味が身体に染みついているせいか、他所でわざわざウナギを食べたいなんて思わない。
昨年、成田山新勝寺へ行った。そこの参道で名物のウナギを食べた。家族はおいしいといっていたが、天の邪鬼の私は、やはり辰野のウナギの味じゃあないんだなあ。
ウナギを焼いている場面を見ることがある。たれに付けてまた焼く。店のオヤジの手はウナギの味が染みついているんだなあ。落語にウナギ屋の隣の家の者が、漂ってくる匂いで、ごはんを食べていたら、後日そのウナギ屋からお金を払ってくれと催促。さっそく財布をゆすって、お金の音を聞かせたというおち。で、その味のする手で思い出したこと。
熊の右手がうまいとか。満漢全席で聞いたことがある。むろん食べたことはない。右手ではちみつを舐めるからとか、、、もし左利きの熊だったらどうするんだろう。
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