ごじゃっぺ高座 ごじゃっぺミーハー巡り
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ごじゃっぺ高座

第43回寄席矢島亭 一龍齋貞水独演会


 当初は新進気鋭の若手講談師を呼ぶつもりであったが、ダメ元で貞水に声をかけたところ、OKと返事。貞水のプロダクションは「影向舎」厚木にある。貞水は湯島在住。マネージャーは行ったり来たりたいへんだ。

 開演の午前中、影向舎から釈台がお寺へ直接送られてきた。エラく頑丈な木製のケースに入っていた。副住職とどうやって開けようかと思案。ネジでフタが止めてあった。別便で届いたプラスチックケースに電動ドライバー。そうか、それで開けるのか。中には重い釈台。使い込んであるなあ。毛氈、座布団。講談セットだな。

 貞水一行(貞水、貞友、マネージャー)は5時21分に那須塩原駅着。一人どこのおばさんかと思った方が、一龍齋貞友。西口から車で一路法真寺。6時開演。

 一席目:真柄のお秀 一龍齋貞友 真柄甚内は優男。ある宿屋へ泊まった時、そこに力持ちの男勝りの大女がいた。からかったら本気になって、甚内のいる屋敷にやってきた。結婚するはめになり、、、

 さて、貞友は随所に得意の声優の声。代表的な声は「ちびまる子ちゃん」のお母さん、忍玉乱太郎、映画ハリーポッターのどなたかの声、NHKアサイチのときのぬいぐるみのブタちゃんの声。お線香のCM等々。若い客にはバカ受け。楽屋といおうか、貞水と同じ部屋であっという間に着物に着替えていた。

 続いて貞友といっしょに抽選会。笑点カレンダー、貞水の色紙、貞友の色紙、それぞれの手拭い。真っ先にチケットを2枚買ってくれた夫婦のお客様。2本当たった。一家族一本ということだが、貞友がせっかくだからあげたらということで、夫婦で2本ゲット。仲入り。

 二席目:三村の薪割り 一龍齋貞水、義士銘々伝のひとつ。浅野家に仕える身分の低い台所役人だった三村次郎左衛門が薪割りに扮して潜伏していたときのこと。ある研師の家の薪割りをする。余りにも見事な薪割り。研師の老人もこれはなにかあるなと感じた次第。長講50分。忠臣蔵は聴いていて気持ちがいいなあ。他の話も全部聴きたいよ。

帰りの時間を変更して一本早い電車で帰った。忙しかったなあ。ゆっくり雑談するヒマもなかった。

今回講談という芸だが、普段落語に慣れ親しんでいるお客様の中には、チト荷が重いと見えて、ご来場いただけなかった方が多かった。こればかりは仕方がない。聴けば面白いのにねえ。

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