萬両という落語
- 2014年11月19日
- ごじゃっぺ高座
先日のNHK日本の話芸で桂文珍の上記も落語を聞いた。ストーリーは萬両という酒屋の若夫婦に子どもが出来ない。若旦那は遊び人。その店へ捨て子があった。跡継ぎのいない萬両の主人は、養子に迎えて、育てようということになった。でもお乳を与える方がいない。探したところ、知り合いの紹介でお文さんという方がいた。その方は子どもを産んだが、すぐ離縁されたとのこと。子どもは相手方へ置いてきた。じゃあ、そのお文さんにもらい乳を、、、ということになった。
ところが、これは若旦那の計略で、芸者のお文さんに子どもを産ませてしまった。その子どもをどうしようかということで、捨て子にして、お文さんに育ててもらおうと、、、。嫁はすぐ追い出すからと、、、。その後結婚して、、、酒屋へやってきて、お乳を与える。そこの若奥さんがやさしい方で、お文さんを妹のように接してくれる。これにはお文さんも弱ってしまい、まるで針のむしろのようだと若旦那にこぼす。若旦那の奥さんも察して離縁してほしいとと、、、若旦那は計略がうまくいったと思ったら、お文さんもやりきれないということで別れてほしいと言い出す始末。ご主人にもばれてしまい、、、
こういった落語もあるんだとさっそく音源を記録した。私は落語の音源集めが趣味で、その昔、同じような仲間たちと交流があり、その結果、カセットテープだが、数千本増えた。私にとってまた新しい音源が久々に増えたわけだ。この「萬両」という落語をさっそく落語辞典で調べた。この辞典はもう40年近く前に購入した本。重宝していて、今も大事に使っている。生業の参考書なんてものは埃が被っている。さて、この萬両の項に別題「お文さん」となっていた。はてどこかで聞いたような演題だなあと、所有している演題一覧を調べたら、あったよ。平成元年録音と書いてあった。都内在住の愛好家からの寄贈。元年に一度聴いたはずだが、それ以来忘れていた噺。林家染二師匠の音と書いてあった。さっそく聴いてみよう。
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