三好屋食堂の思い出
- 2012年07月24日
- ごじゃっぺ高座
青春時代を過ごした神楽坂。もうエピソードを数え上げたらきりがない。神楽坂をあがり、大久保通りを突っ切って左手に三好屋食堂がある。一昨年、30年ぶりにその店に入った。改装されてきれいになっていた。私が初めて入った40年近く前は元気なアンちゃんが出前をやっていた。今はマスターで店を切り盛りしていた。昔の面影が残っていた。
下宿の先輩とその店に入った時のこと。先輩が野菜炒め定食を注文した。これも私にとって未知のメニュー。さっそく同じものを注文。肉が入っていた。正式名称は肉野菜炒め定食だったかな。うまいねえ。初めて覚えた味。それ以来他の店へ行っても、このメニューが載っていたら注文した。横浜中華街へ行った時、この店の肉野菜炒め定食を食べたくなった。メニューを見ても載っていない。あとでわかったのだが、真っ当な中華料理店にはないとのこと。そういえばヒルトンホテルの王朝という中華レストランへ入った時、メニューを見て探しちゃったよ、野菜炒め定食を、、、
その三好屋でのエピソード。上京して間もないころ、その店に入って無難なカレーライスを注文した。色の濃いカレーライスが出た。どうも味が想像していたのとは違う。注文を受けたパートらしいおばさんに、これ、カレーライスですかと聞いたら、ハヤシライスだよ。注文したのはカレーですよといったら、もう食べたらお金はダメだよと言われた。その前に失礼しましたとは言わないんだね。今の自分だったらふざけんなと言えるが、舐められたもんだ。頭に来て、食べずにお金を置いて出て来ちゃった。もったいないことをしたなあ。そのおばさん、他の客にも別な品物を持っていき、その度に違うと言われていたっけ。しばらくしてまた行ったら、別の店員になっていた。ああいう仕事も頭の回転の悪い人はダメなのだ。一昨年入った時、懐かしい野菜炒め定食を注文した。これが記念すべき第一号か。あれからいろんな味を覚えたなあ。
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