ごじゃっぺ高座

　　アメリカへ行ってションベンをしてきたということ。中学時代の英語の先生の言葉。要するにアメリカへ行ってきたということを自慢することらしい。この先生は今思い出しても素晴らしいと思う。今みたいに小学校から英語を習うという時代ではなく、中学からいっせいに英語を習い始めた時代。授業開始の挨拶も終わりの挨拶も英語。生徒全員で発声。また発音もしっかりしていて、舌を少し噛んで発音する場合、もうめいっぱいベロを出して発音をした。教科書を読んだ時、恥ずかしそうにベロを出して発音したら、もっと出せと言われたっけ。見た眼はこっけいかもしれないが、今でも無意識にベロを出して発音をしていまう。以前知り合いのアメリカ人と話をしたとき、発音がきれいと褒められた。もちろん日本語で、、、その先生は２年になった時、移動になり、残りの２年間は別の先生だった。最初と最後の挨拶も日本語、何だか途端に英語の授業がいやになり成績が下降。それでも３年間優秀なヤツもいたわけだから、先生のせいだとは言えないなあ。

　在京時代、母親が上京したので当時１歳の子どもを連れて、原宿にあるフランス料理屋へ行った。グルメ番組で紹介された店。電話で予約した時、子どものことを話したら、どうも格式が高い店らしく、断られた。でも泣いたらすぐ外へ連れて行きますといって許された。まあ、今思えば私もかなり強引。ところが壁際に陣取った６人のおばさん連中のうるさいこと。どうもその中の一人がニューヨークへ行って来たようで、時々、「ニューヨークでは、、、、」という耳障りな声が聞こえた。その都度、どっと仲間の笑い声。何回ニューヨークという言葉を言ったろう。断っておくが、その間、子どもはずっと大人しかった。その店は今はもうない。

　私の知り合いの倅。彼が高校時代留学先から戻って来た。その昔一度顔をチラッと見たことがある。その後遅れて日本の大学へ入り卒業したとのこと。昨年、３０年ぶりに彼の名前を新聞で見た。覚せい剤。彼の学生時代の同級生と話したら、どうもアメリカナイズされていて、当時からピントがずれていたとのこと。アメリカで違法ドラッグまで勉強してきたのかしら。ご高齢の両親を知っているだけに、親不孝者めが、、、