「平穏死のすすめ」を読んで
- 2014年04月26日
- ごじゃっぺ高座
もともと読書感想文なんてのは、小さいころからまともに書けたことがない。図書館から借りて上記の本を読んだ。著者は特別養護老人ホーム 芦花ホーム施設医の石飛幸三先生。
きっかけは兄からもらった歯科商業雑誌に上記の本が推薦してあった。口腔ケアのことが載っているとの事。誤嚥性肺炎予防である。そんな先入観で読んでいたら、内容は胃ろうについてのこと。意識が無くなり、口から食べられなったらどうするんだろう。今の医学では胃ろう、あるいは高カロリーの経管栄養。しかし、そうまでしての延命ははたして意識のない患者さんは喜ぶだろうか、、、だったら何も処置をしないで自然死、平穏死を選ぶのも選択のひとつということ。あちこちガタがきて廃車寸前の車にガソリンをいっぱい入れるとまたよみがえるのかしら。そりゃ無理だよ。
母親が昨年他界した。施設に入って口から食事を取っていたが、それが出来なくなり、胃ろうにするか、経管栄養にするか選択をさせられた。で後者を取った。高カロリーなので、顔つやもよく、それから病院で8か月過ごした。最後はお疲れ様でしたということで葬儀等を行った。このお疲れ様でしたは亡くなった母もそうだが、介護に当たっていた実家の家族も含めてである。経管栄養は当然として延命治療をしてもらった。
意識のない母親の延命処置は家族に取ってみれば当たり前。考えもしなかった。でもそれを止めて本のように平穏死を選ぶというのは酷だなあ。酷だけど母親とってみればどちらが幸せだったろうか。母の辛そうな固まった身体が忘れられない。
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