「待合室の手拭い」 三遊亭圓窓
- 2015年09月01日
- お知らせ
寄席矢島亭に最初に呼んだ落語家は「三遊亭圓窓」。 学生時代からいっしょに飲んだ落語家は三遊亭小金馬。大学の文化祭で呼んだ落語家で、それ以来の縁。個人的な付き合い。でも寄席を開くとなると、どうやって落語家を呼んでいいのかわからなかった。
圓窓が「宇都宮落語を聴く会」で口演。そのとき自身のミニコミ誌「まるまど」を会場内の客に配った。そこに質問は何でもお受けしますと、、、自身の住所、電話、FAX番号まで載っていた。普段から気になっていることをFAXした。すぐ返事が来た。そんなやりとりが何回かあり、そのうちにお互い顔を合わそうということになり、御徒町駅近くの飲み屋で会った。日頃の疑問をぶつけた。理論派らしく、丁寧に答えてくれた。そんなこんなで、今度は自宅で寄席を開く、つきましてはぜひ出演を、、、と手紙に書いたら、あっけなくOK。大物真打が個人の自宅なんぞで落語なんて披露するのかしら、、、第一回目は増築した和室で近所の客40名を集めて三遊亭圓窓独演会を開いた。この内容は私のHPに載っている。ご覧あれ。
また圓窓からは落語会を続けるノウハウを教えてくれた。まず主催者が落語好きということ。これは当たり前。そして好きだからと言って毎月開催はダメ。客が疲れてしまう。年に1~2回ぐらいがいいとか、、、これは地方の寄席のこと。とまあ毎回100%以上赤字だが今でもなんとか続いている。
ナマの落語は面白く、ノウハウを覚えると結構落語家は呼べるものだ。落語は大ホールでやるもんだから、、、とても呼べないなんて言うのは失礼ながら素人考え。もちろん売れっ子は小さい会場へは来ないし、ギャラも高い、、、らしい。これは交渉次第。本来お呼びがかかれば、スケジュールが空いていれば小さい会場へも来るべし。仕事を選んじゃダメ。
最初によく飲んだ落語家の三遊亭小金馬はその後、当寄席に何度も出演している。
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