「待合室の絵」 石ノ森章太郎 『佐武と市捕り物控』
- 2013年03月17日
- お知らせ
(「ビッグコミック」1968年~1972年掲載)
“情報コミック”の萌芽ともなった江戸絵巻
石ノ森は長年にわたり、その卓越した表現力とイマジネーションを駆使して、次から次へと未開のジャンル、テーマを開拓しつづけた。
そうしたジャンルのひとつに、創刊時から「ビッグコミック」に掲載された一連の時代物があり、『佐武と市捕り物控』は、そのスタートを飾った作品である。
江戸八百八町を舞台に、捕縄名人の佐武と居合抜きの名人、盲目の市が、難事件を解決してゆく。江戸時代ならではの職業が紹介され、四季折々の江戸の風物が登場する中、読者は知らないうちに、江戸の世界に引き込まれいくが、それは、作品が、しっかりとした時代考証に基づいた江戸時代の人と物の情報を伝えているからに他ならない。
複製画です。
平成25年3月18日(月)~23日(土)まで待合室に飾ってあります。
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