新刊本追加 こどもの歯を「治療・矯正」する前に
- 2012年03月22日
- お知らせ
こどもの歯を「治療・矯正」する前に 内野博行(歯科医)
小児歯科医が書いたユニークな本。いままでの歯科業界の一般常識とはちと違う。早期発見早期治療より早期発見早期観察とか。
歯医者が増えすぎて、患者さんが減り今の保険制度では治療しないと収入が上がらない。そのために本来削らなくてもいいような歯をどんどん削っている。これには私も苦い経験がある。当院でむし歯予防として第一大臼歯4カ所にシーラントをやった。3ヶ月後、乳歯にむし歯が出来たと再来院。口の中をみて驚いた。当院でシーラントをやった永久歯が全部インレーになっていた。インレーとはむし歯を削って金属でつめる治療。シーラントはそもそもむし歯の治療ではない。予防治療である。100歩譲ってシーラントの部分にむし歯を見落としたとしても4本全部はないだろう。患者さんは当院で見落としたむし歯を発見したということで喜んでいるかもしれない。
今の時代、法律が変わり標榜看板は歯科だけではなく、一般医科と同じく、小児歯科、口腔外科、矯正歯科と自由に看板が出せる。標榜看板に規制は全くない。途端に小児歯科が増えた。当院は矯正以外は全部やっているので歯科という標榜看板にしている。ただ当院では手に負えない治療が発生したとき、専門医の口腔外科、専門医の小児歯科、専門医の矯正歯科と連携を取っているので紹介をしている。
紹介資料が小さい字になってしまい申し訳ありません。
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