やめられるんだ
- 2011年12月19日
- ごじゃっぺ高座
10か月ぶりに来院した患者さん。自分からタバコを止めたと話しだした。聞くところによると、値上げとのことでもったいないと思い、止めたら出来たとのこと。23歳から50年吸っていたという筋金入り。50周年記念でやめたのですかというボケをかましたら、見事にすべった。
さて、いいことはあったのかと聞いたら、体調が良くなった、ご飯がおいしくなったという定番の答えはひとつもなく、火の始末に気を使わなくなったので楽になったとのこと。同じような感想をきいたことがある。昔の話。実家近くの親戚の家。そこの親父は孫が生まれたので禁煙したといった。おばさんが言うには火事の心配が無くなってホッとしたと話したのを覚えている。親戚の親父で思い出すことは、よく咳をしたということ。小学生の時だ。PTA会長もやり、来賓席でみな静かになっている時、よく咳をしていた。お調子者の私はよくその親父のマネをした。とにかくゴホンゴホンとやればいいのだから。今でも90歳を過ぎて元気だが、ここ30年、そのゴホンゴホンを聞いてない。
禁煙に成功したという患者さんは何人もいる。やけに口の中がきれいになっている患者さんがいた。一日2箱のヘビースモーカー。ただ止めようと思って吸わなくなったら出来たとのこと。同じような人は何人もいる。その反面、なかなかやめられない人もいるようだ。
タバコを吸わない私はまったくその禁煙の苦しさが理解できない。
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