はてなの茶碗
- 2014年05月14日
- ごじゃっぺ高座
3.11大震災の時、食器の半分近くが壊れてしまった。被災地と比べたら当地は天国だが、それにしても高い食器がものの見事に粉々になっていた。でもその中で生き残った食器もある。たいてい景品でもらった茶碗や、開店祝いでもらったような茶碗。分厚くできているので丈夫なのだ。
近所の寿司屋からもらった茶碗が壊れてしまい、急きょ、助かった茶碗を今も愛用している。それが薄く出来ているので、お湯を入れると熱くて持てない。まるでホテルの部屋の茶碗のようだ。その茶碗に「だるま」と書かれてあり、本店、北野店と書いてあり電話番号まで書いてあった。はてどこからもらった茶碗なんだろう。
新婚旅行は北海道。札幌でジンギスカンを食べた。地元の方に店を聞いたら「だるま」を紹介してくれた。ずっとその店でもらった茶碗だと思っていた。インターネットで北野店を札幌北野店で検索したらないんだなあ。電話番号から捜してもチンプンカンプン。ずっと謎のまま。
1か月ぐらい前の時だ。茶碗を見ながら、ふと思い出した。だるまという名前、ひょっとしたら、当地へ来る前に勤めていた八王子市下柚木近くにある寿司屋じゃないかと、、、そうすると北野店という店の位置が説明できる。京王線北野駅がある。さっそくインターネットで検索したら、「だるま寿司」と載っており、北野店があり、電話番号も一致。本店を調べたら、以前勤めていた歯科医院の近くだよ。大震災以来の謎が解けた。
茶碗に「だるま」としか書かれておらず、正式名称は「だるま寿司」思い出せなかったなあ。新婚時代に神楽坂から通った歯科医院。私の場合、都内で数件修業させてもらったが、だんだん場所が遠くなり、八王子は2時間近く通勤時間がかかった。最終の駅でおりて、バスで20分。今思えばよく通ったもんだ。そこの院長もいい先生で私と気が合い、週に一度、その寿司屋へ飲みに行ったっけ。その歯科医院で勉強をさせてもらった。思い出すなあ。当地へ招こうと思っていたが、上京の折にたまに会っていた。今から5年ほど前に突然の訃報連絡。青春時代が懐かしい。
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